お手入れのポイント

はじめに

シャツには「形態安定シャツ」と「形態安定ではないシャツ」があり、それぞれ素材や特徴が異なります。
シャツの基本的なお手入れ方法と、それぞれの特徴に合わせたお手入れのポイントを解説します。


1.「形態安定シャツ」とは

「形態安定シャツ」とは、生地の加工や縫製などにより“しわになりにくい機能“をもたせたシャツのことです。
形態安定の基準をクリアしているものでも、素材や織り柄、加工方法によってしわになる度合いは異なります。
そのため簡単なアイロンがけで済むものから、まったくノーアイロンで着用できるものまで、しわになりにくさのレベルは様々です。


2.「形態安定ではないシャツ」とは

シャツには、“しわになりにくい加工”をしていないシャツもあります。
綿や麻100%を使用していることが多く、素材本来の柔らかで自然な風合いを楽しむことができます。
その反面、しわになりやすいという特徴があるため、アイロンがけが必要です。
※CHOYAの「SHIRT FACTORY」は、綿100%ですがしわになりにくい加工をしているため「形態安定シャツ」に含まれます。


3.シャツの基本的なお手入れ方法

【ご家庭で洗濯する場合】

①取扱い方法の確認

洗濯タグ

衣類には、必ず「取扱い洗濯絵表示」のタグがついています。
「洗濯方法、使用できる漂白剤、乾燥時の条件、アイロンの温度、クリーニングの種類」など、
衣類のお手入れに必要な情報が書いてありますので、必ず確認することをおすすめします。
異なる条件でお手入れをすると、衣類の破損や変色、縮みなどの原因になる場合がありますのでご注意ください。


⇒衣類の取扱い絵表示はこちら

②事前洗い

手洗い

襟や袖口の汚れが目立つ場合は、事前に部分洗いをするとよいでしょう。
部分洗い用の専用洗剤や、ご家庭にある固形石鹸、中性洗剤でも大丈夫です。
洗濯ブラシや歯ブラシで優しく汚れをかき出します。


③洗濯

洗濯

シャツはできるだけ1枚ずつネットに入れましょう。
洗濯中のからまりを防ぎ、余計なしわをつきにくくします。
またボタンの破損や紛失も防ぎます。


④脱水

脱水

脱水は軽め(15~30秒)がおすすめです。
水が滴るくらいで干すと、乾燥後のしわが軽減されます。
※形態安定シャツは、家庭用乾燥機でタンブル乾燥させることでしわが取れやすくなります。
その場合の脱水時間は通常通りにしてください。


⑤乾燥

乾燥

洗濯後はすぐに洗濯機から出し、ハンガーに干しましょう。
時間が経つとニオイや変色などの原因になります。
また、なるべく手でしわを伸ばしてから干しましょう。


⑥アイロンがけ

アイロンがけ

アイロンの適正温度は、シャツの種類により異なります。
シャツの裏についている取り扱い絵表示を確認して、正しい温度でかけましょう。
温度が高すぎると、焦げや縮みが発生する場合があります。
※形態安定シャツにはのり付けはしないようにしましょう。
逆にしわが付きやすくなってしまいます。


《一般的なシャツの適正温度》

種類 記号 アイロンの温度
形態安定シャツ 中温絵表示 中温(160℃まで)
形態安定ではないシャツ 高温絵表示 高温(210℃まで)

⇒アイロンのかけ方はこちら


【クリーニング店に出す場合】

  • 襟の裏に入っているキーパー(プラスチックのもの)が外せる仕様の場合は、取り出しておきましょう。
  • 伸縮性のあるニット素材の形態安定シャツは、なるべくご家庭で洗濯してください。
    通常のワイシャツと同じ方法でクリーニングをしてしまうと、伸びたり変形したりする原因になります。
  • クリーニング店から戻ってきたものは、ビニールのカバーを外して収納しましょう。
    空気がこもってニオイや変色の原因になる場合があります。