ネクタイは色柄だけじゃない!素材を知ればネクタイ選びが変わります
皆さんはネクタイを選ぶとき、何を基準に選んでいますか?
おそらく、柄や色で選んでいる方が多いと思います。もちろんそれはとても重要な要素なのですが、実はネクタイ選びには、もう一つポイントがあります。それは「素材」。素材のバリエーションとその特徴を知ることでネクタイの着こなしの幅が更に広がりますよ!
今回はネクタイの代表的な素材とその特徴、着用する場面などについてご紹介します。
- ネクタイ素材のバリエーション
・シルクネクタイ
・ウールネクタイ
・リネンネクタイ
・ポリエステルネクタイ - 【CHOYAおすすめ】伝統の技術を使った西陣織ネクタイ
- 【CHOYAおすすめ】地球に優しいエコペットネクタイ
- まとめ
1. ネクタイ素材のバリエーション
ネクタイの素材は、大きくふたつにわけると「天然素材」と「化学繊維素材」があります。
天然繊維はシルク(絹)、ウール(毛)、コットン(綿)、リネン(麻)など。化学繊維にはポリエステルやレーヨンなどがあります。ここでは代表的な素材を中心にそれぞれの特徴をご紹介します。
●シルクネクタイ
シルク(絹)は、もっとも一般的なネクタイの素材です。皆さんが持っているネクタイについているタグを見てみると、おそらくシルク素材のものが多いはず。
シルクネクタイの特徴は、滑らかな肌触りと、上品で美しい光沢。生地が適度に柔らかくしなりが良いので、結び目が作りやすいのもポイントです。とにかく美しさ・上品さ・高級感でいえばシルクがナンバーワンと言えるでしょう。
そして何より一番のメリットは、使う季節やシーンを選ばず、オールマイティーに使えるということ。一年中どんな場面でも使えるため、とても便利です。
デメリットとしては、家での洗濯に向いていないこと。シルクは繊細な素材なため、取扱いを失敗すると、よれてしまったり色落ちしたり表面が毛羽立ったりして使えなくなってしまいます。
シルクのネクタイを洗いたい場合はぜひクリーニング店にお願いしましょう。
●ウールネクタイ
ウール(毛)は、秋から冬にかけておすすめの素材です。
ボリューム感があり、寒い秋冬でも温かみのある印象を演出できまますし、冬物のスーツやコートなどとも相性が良いのがポイントです。またウールのネクタイは、型崩れやシワになりにくいというメリットも。
逆にデメリットは、秋冬以外は「季節外れ」で使えないということです。ただ、「季節感を楽しめる」と考えれば、あながちデメリットとも言えないかもしれません。
またウールもシルク同様、洗濯したい場合はクリーニング店に頼んだほうがいいでしょう。その際、素材をしっかりお店に伝えておくことをお勧めします。伝えることで、注意して素材に合った洗い方をしてくれるはず。
●リネンネクタイ
リネン(麻)は、春から夏にかけておすすめの素材です。夏でもネクタイをしめる必要のある方、暑くてもキリっと涼しげな着こなしをしたい方は、ぜひリネン素材のネクタイを選んでみてください。
リネンは通気性や吸水速乾性にすぐれ、夏に快適な素材としてシャツやスーツにも取り入れられています。また見た目にも爽やかなため、暑い夏のコーディネートにはぴったりです!
リネンは、素材としては強度が高く、ものによっては家で洗濯できる可能性もあります。
ただ、手洗いで芯地が剥がれないように丁寧に押し洗いをし、当て布をしてアイロンをかけるなど、ある程度手間はかかるため、やはりクリーニングに出すほうが安全です。
●ポリエステルネクタイ
今まで紹介してきたのは、天然素材を使ったネクタイでしたが、今度は化学繊維であるポリエステルのネクタイです。
ポリエステルは軽くて丈夫なうえに、発色がよく光沢感があり、またシルクに比べて価格がお手頃というメリットがあります。また縮んだり色落ちしにくいため、家庭での洗濯に向いている素材と言えます。
安くて丈夫でお手入れしやすい、なんていいことばかりですが、あえてデメリットを挙げるとすれば発色がよく光沢がありすぎて、シルクのような高級感のある風合いにならないということ。また糸の形態安定性が高く、ネクタイを締めた時に緩みやすいということでしょう。
2. 【CHOYAおすすめ】伝統の技術を使った西陣織ネクタイ
CHOYAでは、素材にこだわったオリジナルネクタイを販売しています。
ひとつめにご紹介するのは『伝統の技術にこだわった西陣織のシルクネクタイ』。
京都の西陣は、古くは5~6世紀から始まった歴史ある絹織物の産地として有名で、日本三大織物の一つと言われています。長い歴史の中で伝統的な手織技術を向上させつつ、明治時代には新たな技術をいち早く取り入れるなどして、西陣の織物は発達してきました。
このネクタイは、糸染め・糸繰り・織り・縫製に到るまで、西陣のこだわりの技術で作り上げられています。糸は「綛(かせ)染め」という手間のかかる方法を採用。糸本来の風合いを残しながら、むらなく美しく染め上げます。
織りは、旧式のレピア織機を使用し、生地幅の狭い織機で低速で織り上げています。生産効率は悪く手間がかかりますが、生地の負荷を減らし空気を多く含ませることでシルクならではの美しい光沢が生まれ、柔らかくふくらみのある、しっかりとした生地に仕上がります。
見た目だけでなく、心地のよい締め具合も楽しめる、こだわりのネクタイです。
3. 【CHOYAおすすめ】地球に優しいエコペットネクタイ
CHOYAのおすすめネクタイ、ふたつめは『エコペットウォッシャブルネクタイ』です。
こちらは、ペットボトルや衣料品の繊維くずを再生したポリエステル繊維『ECOPET®』(エコペット)という糸を使用。このサスティナブルな糸を使い、自宅で洗えるウォッシャブル仕様を実現しました。織りは京都伝統の西陣織。美しさと便利さ、伝統と革新性が融合したネクタイと言えます。
生地表面は、ポリエステル特有の光沢感を抑え、シルクよりも少しマットな雰囲気に仕上げました。ドレッシーな装いだけでなく、少しドレスダウンしたテイストにも合わせやすい便利なネクタイです。
またこちらのネクタイには、自分で洗濯する時に使える「ネクタイ専用ネット」が付属しています。
エコペットウォッシャブルネクタイの取り扱い方法をご紹介します。
自宅で簡単に洗濯する方法
- ① ネクタイを専用ネットに入れて下さい。
- ② 洗濯機の『弱』モードや『おしゃれ着洗い』モードで洗います。
洗剤はおしゃれ着用洗剤を使います。 - ③ 優しく形を整えて、干します。
さらに丁寧に洗濯する方法
- ① ぬるま湯(30℃まで)を張った洗面器やバケツに、おしゃれ着用洗剤を入れます。
お湯が熱すぎたり漂白剤を入れたりすると、色が落ちたり生地や芯地が縮んだりするので注意してください。 - ② そこにネットに入れたネクタイを静かに漬け、5分ほど置いた後、ネクタイを揺らすように洗います。汚れが気になる部分は優しく押し洗いしてください。
- ③ 水を替えて洗剤を落とし、タオルで挟んで脱水します。
- ④ 干す時は、できたら日陰がいいでしょう。色があせるのを防ぎます。また、スペースに余裕があれば、ハンガーなどに吊り下げるのではなく、平らな場所に置いて干すのがお勧め。生地が伸びるのを防ぎます。
アイロンをかける方法
- ① 乾いたらアイロンを浮かせて、スチームだけをかけてしわを伸ばします。
- ② 直接アイロンをあてたい場合は、ハンカチなどで当て布をして、裏からかけましょう。
そのとき、アイロン温度は低温(80~120℃)で。高温にならないように注意してください。
表側に直接アイロンをあてると、表面の凹凸がなくなってテカリが出てしまったり、アイロンの温度が高いと生地が溶けることもあります。
4.まとめ
ネクタイとひとくちに言っても、さまざまな種類の素材があり、それぞれ特徴があります。
季節や、気分、スタイルに合わせて使いわけてみると、コーディネートの幅や大きく広がりますよ!
これからネクタイを選ぶ際は、ぜひ素材にも注目してみてください。
◆参考情報
・お手入れのポイント(ワイシャツ)>>
・アイロンのかけ方(ワイシャツ)>>
・シャツ屋が一人暮らしの人に教えたい。家で洗濯するメリット3つとコツ(ワイシャツ)>>